人力検索に関する要望と言われてもなぁ

 人力検索に関する要望用のキーワードが出来てます。
 記念に私も何か書こうと思ったのですが、ちょっとためらってます。
 まあ、そのうちには何か書くのでしょうけど。



 いまの人力検索に関する課題は、ルールやシステム的なものよりも、ユーザーの知識や意識に根差しているものと拝察します。


 ユーザーの知識や意識向上を図るためにも、「人力検索の理念」「質問・回答のルール(禁止事項・過去の不文律)や注意点」「質問のマナーや心得」「回答のマナーや心得」「人力検索利用のFAQ」等のガイドラインを早急にまとめることが先決かと考えます。


 こーゆーのは言い出しっぺが叩き台を作るべきなのでしょうが、私はキーワード関連で似たような案を考えていて、現在力尽きております。
 私も努力したい気持ちは有りますが、ここは現役ユーザーの方のご尽力に期待したいところです。



 上記と並んで気にかかるのは、知識や合意の継承が疎かになっている点です。
 のっかりと回答の両立希望なんかは、なぜ禁止されたかについての検証やどう改善すればよいのかという肝心な部分を軽視したまま、現在の使い勝手の不便さを強調する意見が散見されて少し気になりました。(たぶん、経緯や事情を良く知らない人が多かったのだと思います)
 回答オープン順序の話にしても、url不要の(検索とはいえない)質問にしても、いわしの使い方にしても、過去の検討結果が生かされる事なく、同じ議論を何度も最初から繰り返している印象です。で、大体は過去と同じ問題点にぶつかってウヤムヤになったり。


 この件については、「なぜいまこういう制度になっているのか」という理由や歴史をまとめたガイドラインを作る必要が有るのかなぁと思います。



 さて、ここでいきなり話題の切り口が変わりますが、私は、人力検索のレベルアップに必要なのは、良質の回答者を「集める」ことではなく「育てる」ことだと確信しています。
 間違っても、質の低い回答者を「排斥する」ことでは有りません。


 周りの皆さんのご尽力で「人材育成」を行ってこそ、優良回答者が育つのです。単純に回答者のレベルが低いと嘆いてるだけでは、白馬の王子様を待っているお姫様と大差有りません。
 多くの優良回答者を育ててこそ、質問者の満足度も上がり、よりレベルの高い質問にも対応出来るようになります。
 この点についても、現役ユーザーの皆さんにはご検討いただきたいところです。



 もうひとつ重要だと思うのは、「礼節」や「思いやり」を大切にすることです。


 多くの質問・回答の中には、「バカなもの」や「ウソ(というより間違い)」もたくさん有るでしょう。だからといって、「バカもの」「嘘つき」という表現でケンカの売り買いをしても、失うものに比べれて得るものは極端に少ないです。
 自分の感情をストレートに吐き出すのではなく、現実社会と同様の礼節と思いやりを持ってコミュニケーションをとりませんか。
 たったそれだけのことで平和的に解決した問題も過去には多々有りましたし、感情のぶつけ合いを避けることにより問題の本質を離れたところで傷つくことも減るはずです。


 なによりも、コミュニティー全体が健全化して、みんなが気持ち良く人力検索を利用できます。
 気持ちの良いコミュニティには気持ちの良い人が大勢集まります。それは、参加者一人一人のメリットにつながるはずです。



 ルール改定もシステム変更も結構ですが、それ以前に まず自分たちで出来ることを考えてみるのも大切だと思いませんか?
 以上、隠居状態の年寄りの繰り言でした。