キーワードの捕捉問題について


 id:naka64さんからトラバをいただいてまして、

誤爆誘発キーワードに噛みつくメモその他

キーワード登録が「敵対的」にならないようにするにはどうすればよいか、ということも考えた方がいいのでは。

そのメルクマールとして「社会実験というならば、その研究過程も公開されるべき。せめて「誰が利用していて」「誰にその成果を期待すればいいか」は的確に把握されるべき」「なれば、「日記に出なかったリンクに対応する「〜を含む日記」」については「見た人が記録される」システムとすべきだ」と提案します。

との御提案をいただいてます。


 『キーワード登録が「敵対的」にならないように』には、私も賛成です。
 ただ、同様に、『キーワード隔離が「敵対的」にならないように』とも思います。


 naka64さんは、「ひとさまのダイアリーを攻撃する目的でのキーワード登録への歯止め」として、上記の件をご提案くださったものと拝察します。
 この件については、mittyさん案の「多数決による機能停止 → 削除予定」という削除プロセスで (コミュニティーとしての意思の発現としては) ある程度対応できますし、悪質なものは「はてな情報削除ガイドライン」にそって削除依頼が可能と考えます。
 あと、個々人の価値観として『あのキーワードの「○○を含む日記」からは捕捉されたくない』というニーズは残りますので、この対策は考えたいです。
 それ以上の歯止めについては、時期早々ではないかと考えます。


 したがって、sasadaとしましては、ご提案の趣旨とは違う切り口から検討したいと思います。
 sasadaは『「○○を含む日記」から捕捉されたくない』というニーズの解決を目指し、「大杉シャッター」や「(旧)機能停止キーワード」などの形で、「○○を含む日記」のシステム制御を提案してきました。
 しかし、その後の はてなの機能拡張などにより、違う切り口での解決が本筋なのではないかと、考えを改めました。


 いままでの提案による「自動リンクも捕捉もしないキーワード」というのは、要するに『辞書・百科事典的側面に特化したキーワード』か『ミスヒット回避専門キーワード』です。「外部とつながらないキーワード」の存在価値は、このくらいでしょうから。


 『ミスヒット回避専門キーワード』については、自動リンクの回避を必須としておけば、「○○を含む日記」からの捕捉を忌避するかどうかは個人の判断でしょう。(もちろん、はてな情報削除ガイドラインに抵触するものは除きます)
 また、『辞書・百科事典的側面に特化したキーワード』については、「はてなグループキーワード」との連携強化が成された現時点では、ダイアリーキーワード上での捕捉回避システム強化の優先度は低下したものと考えます。「グループでは、パブリックな編集が出来ない」とお考えの向きは、よりパブリックなWikipediaの利用をお勧めします。[http:URL:title]記法によるリンクの簡素化も成されたことですし。


 以上を踏まえれば、「○○を含む日記」の問題は、個人の価値観の問題に絞り込めると考えています。
 で、肝心なことは、『「○○を含む日記」からの捕捉を忌避する目的でのキーワード削除』を回避する手段を設けることだと思います。
 自動リンクの問題とキーワード存否の問題を切り分けたように、キーワード側からの捕捉の問題とキーワード存否の問題を切り分けましょう。


 具体的には、ダイアリーの編集画面から辿りつける「キーワードを編集」機能の改良が、問題解決の本筋ではないかと考え中です。
 あの機能こそが、個々のユーザーの捕捉に対する処置を司っているのですから。
 「キーワードを編集」画面で、「リンクしないキーワードを選択してください。」というメッセージと共にキーワードの一覧が表示されます。このリストに「捕捉回避チェックボックス」をシステム的に用意していただいて、このチェックをつけた上で削除したキーワードは、今後 (当該ユーザーの日記からは)「○○を含む日記」に捕捉されないようにすれば良いのかと思います。


 この機能の実現の為には、キーワードモデレーションの投票結果同様、投票結果ログを半永久的に保存する必要が出てきます。
 ディスク容量や処理の負荷等の課題が出てきますが、はてなの大きな価値であるキーワードの存続に寄与できるなら、十分にその価値があると考えます。

 いずれ時間が出来たら、もうすこしキチンとこの問題を考えて、はてな様への提案を行いたいです(^^)