人力検索用プロフィールについて

 いくつかの質問や「いわし」にて、「人力検索用プロフィール」を作ってはどうかという意見を拝見しました。
 目的は、回答者の得意分野を自己申告することにより質問者の方の参考にできれば役に立つのではないか。との考えのようです。
 回答拒否機能や回答オープン順制御を睨んでの要望かと思いますが、現状でも、回答の信頼度を測る術として有効ではないかと思いますので、「人力検索用プロフィール」自体は有効な機能だと思います。


 私がツッコミたい部分は以下の2点です。

  1. 回答者の得意分野は、客観的な数字で表して欲しい。
    • はっきり言って自己申告は信用できません(笑)
      俗に言う「ポイント乞食」の皆さんが、「私はポイントが欲しいだけで、知能の高さや知識・スキルの有無とは無関係に、テキトーに回答しています」等とプロフィールに書かれることはマレでしょう。質問者の立場としては、重要な情報なのですが(^^;
  2. 質問者のプロフィールも作って、客観的な数字で表して欲しい。
    • ありがたいことに、回答者は質問者を選べます。
      どうせなら、その参考情報が欲しいです。でないと、私のようなロートルはサッパリ判断できません。新人さんも同様でしょう。

回答者用プロフィールの評価数字について

評価の母集団

 とりあえず、得意分野を知りたいわけですから、カテゴリー別の数字が要ります。


 また、多くの回答をしている人は、分母か大きくなりすぎて数字が変動しにくくなります。
 そうなるとせっかくの評価数字が陳腐化しますので、最近の回答に対しての評価が有用です。
 もっとも、ある程度の母集団が無いと数字の精度が落ちますので、「最近一ヶ月」などという括り方よりも、「最近ポイントを獲得した50質問」等の方が、母集団としては適切でしょう。


 さらに、獲得ポイントを用いて評価する場合は、評価対象の回等からアンケートはてなと質問終了後の回答オープンは除外するべきでしょう。
 回答内容と獲得ポイント高に相関関係が有りませんから。

評価用の数字

 第一候補はカテゴリー別「ポイントの受取り率」ならびに「平均受取りポイント」ということになりますが、この2つの数字に不信感を持っているユーザーも多いことですし、もうひと工夫が要りそうです。

 まだ考え中ですが、

  1. キーワードモデレーションのようにスコアを用いた、(その質問の質問者・回答者を除く)第三者評価
  2. 個々の質問で支払われたポイントと、その質問で獲得したポイントの関係から質問者の満足度を標準化し、母集団全体の平均なり分散なりから算出された評価数字

のどちらかでしょう。


 sasadaとしては、客観的な評価が期待できる第三者評価が絶対のお勧めですが、すぐにシステム化するのは難しそうなので、今後の課題としておきます。
 とりあえず、すぐにシステム化できそうな獲得ポイントを用いた評価数字について、とりあえず実施していただければと考えます。*1
 今、問題が起こっているのですから、完璧さよりも対応スピードを期待します。

質問者用プロフィールの評価数字について

評価の母集団

 こちらも興味のある分野を知りたいわけですから、カテゴリー別の数字が要ります。
 回答者用同様、数字の陳腐化を防ぐ為、「最近ポイントを支払った、(アンケートを除く)20質問」などを対象とするのが良いでしょう。

評価用の数字

 第一候補はカテゴリー別「支払い率」・「平均支払いポイント」ということになります。


 ただ、私が実際に回答をしているときに気になった数字は、「各質問における、一回答当たりの平均支払いポイント」でした。
 仮に「平均支払いポイント」が1,000ポイントだとして、100個の回答に平均10ポイントずつ支払ったのか、10個の回答に平均100ポイントずつ支払ったのかでは、ずいぶん評価が変わります(笑)
 いただいたポイントの額で感謝の気持ちが変わるわけでは有りませんが、どのジャンルでどの程度真剣に困ってられるのかを既存のデータから判断するには、他の数式を思いつきませんでした。


 もうひとつ、最近の人力コミュニティの意向を反映するなら、ポイントの割り振り時に どの程度メリハリをつけているかも経歴として有効でしょう。
 この意味では、各質問でのポイント配分の分散をベースにした評価数字が重宝するかもしれません。質問者への動機付けとしても有効だと思います。


 あと、将来的には、回答者同様に第三者評価によるモデレートも使えるかと愚考します。


 そうそう、質問者のプロフィールには、自己申告エリアを設けて、どの分野にどの程度の知識やスキルが有るかを書いておいていただけると、ありがたいです。
 回答者の立場から見ると、回答につけるURLや解説文のレベルを選択するのに役立ちます。


 ・・・とりあえずは、こんなところです。 < g:hatena:id:hatena

*1:どんな数字がよいのかは考え中です。人力界隈でいくつか意見が出ているようですので、参考にしてください