ユーザー別キーワード編集履歴の公開案について

 いまさら私が書くことも残ってないと思いますが、question:1112076293の質問終了記念ということで。


 sasada的には、新機能追加理由の一部には賛同できますが、このような形での実装には賛成できません。また、新機能追加理由の一部には納得できません。
 以下、これらの点について掲載します。


 はてなダイアリー日記によると、新機能の追加理由は、

現在、はてなダイアリーでは各ユーザーのキーワード編集履歴を表示するページの追加を検討しています。
(略)

  • 人力検索では質問履歴、回答履歴を公開しており、キーワード編集履歴の公開によって各ユーザーの編集行為に対する評価、特に多数のキーワードを編集しているユーザーの功績を見ることができる
  • 人力検索と同様、キーワード編集者の得意分野を知ったり、不正行為への多少の抑止効果があると思われる
  • 既に各キーワード編集履歴は公開されているため、新たに非公開であった情報が公開されるわけではない
  • キーワードはユーザーで共有する公共的なものであり、編集履歴を隠蔽すべき理由はあまり多くないと思われる

といった点を考え、各ユーザーのキーワード編集履歴ページの追加を考えました。

とのことです。
 一つ目の項目『各ユーザーの編集行為に対する評価、特に多数のキーワードを編集しているユーザーの功績を見ることができる』については、人力検索の回答件数や回答獲得ポイントみたいな統計数字で十分だと思います。例えば【キーワード登録(append)件数】【同、編集件数(もしくは編集回数)】【編集(append,edit,a,c,d)済みキーワードのスコア平均値】等。(件数は、キーワード件数=kid件数。回数は編集回数=キーワード履歴件数)
 二つ目の項目『キーワード編集者の得意分野を知ったり』については、【カテゴリー別編集件数】【同、編集件数(もしくは編集回数)】等の統計数字で十分かと。『不正行為への多少の抑止効果』も【削除予定移行回数】【削除予定からの復帰回数】【編集エリア全消し回数】【編集権凍結回数】等の統計数字で大よそ分かりそうです。詳しく見れるようにするにしても、編集履歴のうち、【登録(append)】【change category to 削除予定キーワード】【change category to 削除予定キーワードの次の編集(edit、0、change category to ○○)】のような部分だけ限定して公開すれば十分だと思います。
 三つ目の項目『新たに非公開であった情報が公開されるわけではない』は不正確です。追加情報が無いなら新機能を公開する意味は有りませんよね。実際には「ユーザー別情報」という情報が追加公開されます。この新機能は、「データベース的意味合いでの新たな成果物」と捉えるべきだと思います。
 四つ目の項目『編集履歴を隠蔽すべき理由はあまり多くない』はレトリック上の話で、それを言うなら「編集履歴ユーザ別にすべき理由はあまり多くない」とも言えます。理由の多少の問題ではないでしょう。賛成反対に関わらず、理由の数が少なくてもそれが重要なら考慮に値します。


 キツイ言い方になりますが、今回公表された理由は、新機能追加の理由には なっていないと思います。そういう意味では今回の機能追加には反対です。


 ただ、一つ目と二つ目の項目の主旨には賛同できますので、「統計数字の発表」や「統計数字によるランキング」、「自動リンクスコア(や内容スコア)によるキーワードランキング」のような形での実装なら賛成します。正直、統計数字のほうが見やすいとも思います。*1
 また、キーワード荒らし抑制を目的とした「編集履歴の部分公開」にも賛成します。(私の案は明らかに検討不足ですので、もっと仕様を詰める必要があるとは思います)


 以上です。<id:hatenadiary

*1:「概略のみを見ることによる勘違い」というデメリットは、原案で実装されるであろう「キーワード履歴の一覧」や「履歴の断片」の閲覧でも発生します。原案との違いは一次ソースに当たれるかどうかだけです。大きな違いですが、他のデメリットとのバランスを考えれば妥当かと考えます。