質問モデレート案にかんする考察(1) 2004-4-21
DocSeriさんの「質問モデレート」案に触発されて色々考えました。
主目的:
- 質問者の希望する水準 *未満* の回答者からの回答を遮蔽する。
- 回答者の側から見ると、最初から評価されないと分かっている質問について調査・回答する手間を省く。
概要:
- 回答に対し(間接的には回答したユーザーに対し)1ユーザーあたり1回の評価を行い、Good/Bad比を記録する。
- この評価は評価される当のユーザー自身には知らされず、またログインしていないユーザーにも表示されない。
- 質問者は質問時に評価値の制限(閾値)を設けることができ、これにより良質な回答を得ることができる。
- 質問時の設定で、閾値と質問の初期ポイントを連動させる。(高い閾値を設けて評価の高い回答者に限定する場合、質問時の初期ポイントが余分に必要となる)
→ 効果として、評価の低い回答者が“安い”質問で汚名返上できる点が挙げられる。
メリット:
デメリット:
- 回答者がモデされる事実に変わりは無いので、荒れるときは荒れる(笑)
(ただし、どんな案でも、これは避けられない) - 評価の高い回答者が、必ず質の高い回答をする保証は無い(懺悔の部屋1〜3参照;;; )ので、期待が大きい分、失望も大きいかもしれない。回答者にもプレッシャーは掛かる。
副産物:
- プラス・モデの結果として、優秀回答者が誕生するので、獲得ポイントランキングを代替できる。(回答者の動機付け、モラル維持のツールになりうる)
備考:
- 原案はDocSeriさんのダイアリーです。(id:DocSeri:20040420#1082465811)
- saizさんも、この案について考察されています。(id:saiz:20000421)
- 類似のシステムとして、Yahoo!知恵袋の「貢献度」が参考になります。(id:yukattiさんに感謝)
- はてなの理想は「ユーザー同士のオープンな関係の構築」にあると思います。したがって、回答者制御を人力検索の基本機能にすることには抵抗感があります。この機能は、一部(?)のユーザーニーズを満たすためのものなので、有償オプションとするのが望ましいと思います(私見)
雑多な考察:
★評価対象となる回答者について:
これは、ビギナー回答者にとっては厳しいシステムです。評価対象(もしくはフィルタリング対象)となる回答(者)は、ビギナーと呼べない回答者(の回答)に限定するべきでしょう。*1
- (案1) 一定期間(たとえば6ヶ月)以内に、一定数(たとえば60個)の回答をした(というか開かれた) 回答者
- (案2) 今までに一定数(たとえば100個)の回答をしていて、直近の回答が30日以内の回答者
案2は、?D市民と同じ考え方です。これでも良いのですが、人(ID)の入れ替わりが激しい人力検索では、案1のほうが適切かと思います。(数字の大小は別にして)
★モデレーションに対する動機付けについて:
これが一番難しい点ですね。放っておくと、マイナス・モデばかりが頻発しそうです。(^^;
どうやってプラス・モデを励行するか・・・。
対策1:
プラス・モデをしてくれた人には、調査費用として、1件当たり1ポイント、hatenaから贈呈する。
当たり前ですが、この案を単純に導入すると、ポイント狙いのユーザーが「何でもかんでもプラス・モデ」することになり、実用性に欠けます。
で、評価者のほうにも、幾つか制限を設けます。
- プラス・モデによるポイント贈呈に最大値を設けておく。(例: 50pt/月)
それ以上は、プラス・モデはできるけど、タダ働き(笑) - モデレートできるユーザーに制限を設ける。(人力検索市民;;;)
- 例1: モデされる条件に該当するユーザーのみ、自分もモデできる。
- 例2: いわし投稿できる「いわし民」のみ、モデできる。
- 例3: スラドみたいに、ランダムにモデレータを指名する。
- 例4: 一定期間内にモデレート出来る件数を制限する。
対策2: (これは、非現実的ですが・・・)
マイナス・モデをする人から、1ポイント徴収する(爆)
対策3:
人力検索にもベストアンサー制を設けて、質問者がベストアンサーに選んだ回答者には、プラス・モデする。
・・・他に対策ありませんでしょうかね(^^;