カテゴリーによる住み分け
カテゴリーの改定案
- 一般カテゴリーを廃止する。
- ダイアリーの設定で、一般カテゴリー必須の代わりに、最低選択数を設ける。(3つくらい)
- カテゴリーの種類を増やす。
- 今有る様な、ジャンル用カテゴリーを増やす。( ?D(ダイアリー)側の初期値はON)
- カテゴリーで揉めるのを避ける為に、「その他」「未決定」カテゴリー等を用意する。( ?D側の初期値はOFF)
- キーワード属性を作る。
- キーワードの登録編集の際に、複数カテゴリー・複数属性を選べるようにする。
- 「ダイアリーで選択されているジャンル用カテゴリー」の集合と「キーワードで選択されているジャンル用カテゴリー」の集合の積を取って、空集合ならリンクも捕捉もしない。
- 「ダイアリー側で拒否しているキーワード属性」が選択されているキーワードは、リンクも捕捉もしない。
この案の目的
キーワードモデレーションだけでは、個別のキーワードにしか対応できません。
これからも増加し続けるであろうキーワードをコントロールするには適度なグルーピングが必須であり、既存のカテゴリー機能の強化が、その早道であると考えます。
まず、「一般」カテゴリーを廃止して、現在トラブルの元になっている『個々のユーザーの「一般」に対する価値観の衝突』を無くしてしまいます。
また、多少カバー範囲がダブっても、多種多様なジャンルのカテゴリーを用意して、「その他」カテゴリーの肥大化を防ぎます。
そして、キーワード側で、複数のカテゴリーを選択できるようにします。
これにより、人名などカテゴリ分けの難しいものについても軋轢や混乱が減少し、運用が楽になります。
有償オプション未使用のユーザーには、「一般」必須ルールの代わりに、ダイアリーの設定で最低限の数以上の(ジャンル)カテゴリー選択を義務付けます。たぶん、3つくらい。(既存ユーザー移行の際の初期値として、新カテゴリーは全部選択状態からスタートします)
新たな機能として「キーワード属性」を作り、ユーザーに その選択権を与えることで住み分けを促進し、軋轢が生じた際もユーザー自治による解決を可能とします。
「用言」属性や「ミスヒット回避」属性の制定が現実的になります。
たとえば、キーワード「今日」のような一般的な(リンク発生が多い)言葉では、キーワード属性「頻出語」を選択しておきます。こうすれば、ダイアリー側の設定で「頻出語」属性を選択(許可)している場合は自動リンク対象となりますし、選択していない場合(拒否)は自動リンク対象外となります。
いわゆる情報量の少ないキーワードを受け入れるユーザーと受け入れられないユーザーが、自分の意思で住み分けを行うことが出来ます。
これらは、「活用形の語幹」や「ミスヒット多し」等の是非でも同様の利用法と効果が期待できます。
今までの揉め事から類推して、上記案程度の選択肢があれば軋轢も減るかと思います。(もちろん、ダイアリー側の初期値は、おおよそ選択状態(上記案を参照)とします。リンクしたく無い人だけが外します)
そうそう、「辞典項目」は説明がいるかと思います。
これは、辞典やリストの一部を成す項目であることを宣言する為のカテゴリーです。
そのキーワード単独では存在意義を見いだせなくても、シリーズとしては欠かせない場合もあるわけで、作る側は残したいのに見る側は要らない典型的なパターンなので、属性として挙げてみました。
この案の実現可能性
(ジャンル用)カテゴリを増やすこと自体は可能だと思います。
キーワード側でのカテゴリーの複数選択は、システム変更の工数が大きいと予想されます。
また、ダイアリー等の表示の負荷も大きくなると予想されます。
ただ、住み分け(というかユーザー自治による軋轢の回避)の効果も大きいと考えられますので、システム増強やアルゴリズムの変更も視野に入れて、御検討いただければと思います。
備考
キーワードツリーなど、ある程度柔軟なコンテナを用意する必要性は、以前から認識されていたものと拝察します。
ツリーの反省点としては、単一継承であった点と、コンテナのメンテナーが通常ユーザーであり、管理者としての権限を持っていなかった点にあると考えています。
私は、キーワードをグルーピングする為の入れ物(コンテナ)の管理権限は、はてな様自身が占有するべきだと考えます。また、適切なグルーピングによる効率的な住み分けの必要性を強く感じています。