キーワードの陳腐化への対処
陳腐化したキーワードの処理システム案
- 下記の条件を満たすキーワードを「陳腐化キーワード」として自動検出する。
- 最後の更新(append,change,delete,edit)から30日以上経過
- 最近3ヶ月以内のpv平均が50件/月未満
- 最後の簡易評議会終了から90日以上経過
- 最後の通常評議会(予備審)終了から90日以上経過
- 最後の通常評議会(一般審)終了から180日以上経過
- 「陳腐化キーワード」の更新を促す為の処理を自動的に行う。
- 当該「陳腐化キーワード」の編集経験者に通知メールを送る。
- 「陳腐化キーワード」をキーワードリストにリストアップする。(cname=stale)
- 検出から7日後に、次のステップに移す為の処理を自動実行する。
- 検出から7日以内にキーワードが更新されたら通常キーワードに戻し、「陳腐化キーワード」リストから除外する。
- それ以外の場合は、自動的に簡易評議会【資料11】モードに移行する。
この案の目的
ほとんど自動リンクしないキーワードは、一般の人の目には留まりにくく、新たな利用者はなかなか出てきません。
そのキーワードに興味を持つ少数の人が満足できて、その他大勢の人と住み分けられるなら、自動リンクしないキーワードにも その価値は十分にあります。
しかし、その少数の当事者が興味を失ったときに問題が生じます。
キーワードは、wiki同様、当事者が興味を失った時点で、更新が停止してしまいます。
当事者が興味を失い、誰にも更新されず、閲覧もされないキーワードに、存在意義は残りません。
住み分けが進めば進むほど、こうして「陳腐化したキーワード」が出来やすくなります。
キーワードには、細々とでもいいから、メンテナーが現れる余地を残しておかねばなりません。
そうなると、人の目にも触れず、更新もされないキーワードは、強制的に次のプロセスに移行させる必要が出てきます。
これを実現する為に、個々のキーワードのpv履歴等を覚えておいて、
- ほとんど誰も更新していない(最後のchange、editから 30日以上)
- ほとんど誰も見てない(3ヶ月以内のpv平均が50件/月未満)
に該当するキーワードは陳腐化したと看做します。
陳腐化したキーワードは、システム的に検出して、強制的に次のプロセス(更新後通常化 or 簡易評議会)に移行させます。
この案の実現可能性
陳腐化したキーワードを抽出する為のpvの記録は負荷の高い機能になるかもしれません。
しかし、リンク元の記録と同様、遅延書き込みを採用することにより、実用性が高まるものと予想します。
陳腐化したキーワードの通知機能およびキーワードリストへの掲載については、現行の削除予定の類似機能であり、実装上の問題は軽微であると予想します。
備考
なんらかの条件を追加することで、「専門辞書的キーワード群を構成するキーワード」の一部だけが「陳腐化」条件に引っかかることへの危惧を払拭できれば もっと良いのですが、システム的な処理を思いつきませんでした。
ユーザーが作成したキーワード群(いわゆるシリーズ物)をシステム的に扱う為には、そのシリーズを識別するためのコンテナ単位の処理が必要となります。
しかし、コンテナの操作をユーザーに任せると、その扱いでトラブルを生じ、キーワードツリーの二の舞になると思われます。
したがって、あるキーワードが、ユーザーが作成したシリーズに属していることを管理する方法を思いつけず、システムによる判断材料を用意できませんでした。
シリーズ物については、属性カテゴリー「辞典項目」を選択することにより、簡易評議会での投票時に事情を勘案してもらうのが関の山かと拝察します。