久しぶりにキーワードモデレーションシステム案について (そのに)


 次に、「自動リンク数とキーワードを編集数」でスコアリングできないかという案について。


 この間は時間が無くて、反対部分だけピックアップした感じで、大変失礼しました。<id:sugioさん
 私は、この案の根底にある「新しいことをしなくても、自動的に(妥当な)評価がされる」という部分に、大きな魅力を感じています。
 ですから、この方法の延長線上に大きな可能性があるのではないかと、無い知恵を絞ったりもしています。(が、成果が出ていません(^^;;;


 まず、(再掲載で恐縮ですが) 「キーワードを編集」で自動リンクを解除する理由は、「そのキーワードを気に入らない」とか、「正しくない」とか考えているからだけとは限りません。(少なくとも、私の場合は)
 私は、いま、 キーワード「松田 新平」のリンクを外すべきかどうか悩んでいます。キーワード自体には反対していないにもかかわらず、です。


 自動リンク解除の理由として はっきり言えるのは、「そのキーワードを自動リンクしたくないから」だけです。


 したがって、この案は、自動リンク解除の可否の為の評価には使えますが、キーワード削除の為の評価に使うのには無理があると考えます。*1


 この案は、「自動リンク解除の可否の為の評価です」と明言しておかないと、誤解の元だと思うのですが、いかがでしょうか? (それとも、私の勘違い?)


 それはさておき、私とsugioさんの価値観のずれは、「誰の為の評価なのか」という点が大きく関連していると思います。

 キーワードに関わる立場としては、(1)キーワード作成・編集者、(2)ダイアリー作成者、(3)ダイアリー閲覧者の三つに大別できると思います。
 ちなみに、ほとんどの場合で、(2)は(3)の一部でもあります。


 sugioさんは、(1)キーワード作成・編集者と(2)ダイアリー作成者、つまりリンク元の関係者とリンク先の関係者を念頭に置いておられるのかな、と思います。


 もちろん、通常のWebページにおいて、「どこにリンクを張るのか」とか「どのようにリンクを表現するのか」などは、ページ作成者の権限です。
 ですから、(1)と(2)の関係を念頭に置くのは、まったく正しいと思います。


 にもかかわらず、私は、基本的には(3)ダイアリーの閲覧者を念頭においてます。
 リンク先に飛んでそのキーワードを実際に見るのは、(3)の人たちだからです。
 (これが足かせになって、「キーワードを編集」案に抵抗感があるわけです)


 モデ・システムの考え方の根本は、「気持ちいい/気持ち悪い」という、感覚的な判断の数値化だと思います。(通常は、それだけにならないよう、システム導入の際に色々工夫はするのですけど;;; )


 はてなの立場に立ってみたとき、「誰にとって」「気持ちいい/気持ち悪い」かを判断したい・すべきかと考えてみたところ、PVを稼いでくれる (3)閲覧者が一番であり、それを維持するために、良いコンテンツを生み出し続けてくれる(2)ダイアリー作成者が重要であるのかと判断しました。*2


 したがって、出来るだけ(3)に近いところで、(3)と(2)の人の評価を得るのが肝心かと思います。


 私がキーワードの直接モデにこだわる理由の一つはこれです。
 が、私もこれを絶対視しているわけではありません。


 キーワード・モデが自動リンクに関する判断のみに用いられ、ダイアリー閲覧者ではなく、ダイアリー作成者の為のシステムであると割り切れば、「自動リンク数とキーワードを編集数」案は、かなり有望かつ現実的な解だと思います。
 これについては、id:hatenadiary様の考え方次第だと思います。


 もっとも、キーワード・モデをキーワード作成者の評価まで連動することを前提とするならば、この案は かえって危険な評価となりえるでしょう。


 自動リンクしない/しにくいキーワード(私的キーワードとみなせるもの?)をたくさん作ると、その人ならびに、その人がこれから作るキーワードの評価が下がるというのは、ある意味はてなの理想かもしれませんが、多くのダイアリーからリンクされることを前提としない(私的?な) 専門辞典風キーワードを愛するユーザーに受け入れられるかどうか、ビミョーすぎると思います(^^;


 上記の前提が生きている以上、この案は、(最初から自動リンクしない)専門辞典風キーワードの為のシステムを別途用意することが前提になるような気がします。(ちょっと、ため息

*1:sugioさんも、キーワード自動削除反対派でしたよね? だからこそ、この案を思いつかれたのかも、と拝察します。

*2:で、(2)ダイアリー作成者を集めるためには、?Dの特徴であるキーワードシステムをより良い物にする必要があります。
 つまり、よいキーワードをたくさん作ってくれる(1)の方々も、はてなにとって重要ですね(^^)