久しぶりにキーワードモデレーションシステム案について (そのいち)

 id:Piccoliさんの、id:Piccoli:20040331#1080728169を参照したりしつつ、久しぶりにkeyword:キーワードモデレーションシステム案について書いてみたり。(^^;


 日がたっているので、記憶をまさぐりつつ。。。
 え〜と、「賛成反対の投票の対象の明示が必要」とのご意見を、あちこちのダイアリーで見た記憶が在ります。
 Piccoliさんの記述を引用させていただくと、『評価の対象は「キーワード」なのか「説明文なども含めたキーワード全体なのか」』という部分です。
 これは非常に重要なポイントだと考えます。


 キーワードは、キーワード自体(キーワード名と言っても良い)、説明文、コメント、履歴、含むページなど、様々な要素から成り立っています。広義には、自動リンク(ミスヒット等)も“関連”として評価可能な範囲に含まれるかもしれません。
 キーワードについてよく知る人は、キーワード自体と履歴、(他者がつけた)コメント以外はコントロール可能であることを理解しているでしょう。
 そういう人たちが考察をする上では、キーワード自体を除けば 通常は削除以外の解決策があるため、キーワード自体 *以外* をモデ評価の対称にすることは「正しくない」と判断するのが妥当でしょう。


 実際、キーワードを知悉している人にとっては、この判断は正しく、容易であると拝察します。
 しかし、私はこの立場を取りません。


 なぜなら、キーワードは「キーワードを良く知らない人」を含む「みんなのもの」であると考えるからです。*1


 キーワードのことを良く知らない人にもモデに参加してもらうことを前提とするなら、キーワードの「何について」評価してもらうか、を限定するのは難しいでしょう。それが「正しい」やり方であるにも関わらず。
 私は「正しさ」を犠牲にしてでも、評価方法を分かりやすくして、多くの人にモデに参加してもらうことを優先したいです。(そういう意味では、id:sugioさんの自動リンク解除による評価の“精神”は買っています。氏との意見の相違は他のところにあると考えています。後述)



 この件については、「キーワードにまつわる何を評価するのかは、評価者の判断に委ねる」のが良いと考えます。
 それが正しい評価やプロセスを保証しなくても。ある種、数の暴力に過ぎなくても。
 とにかく、多くの人(はてなユーザー・閲覧者)にとって気持ちの良い結論に結びつくのなら、OKとします。



 次に、スコアの低いキーワードの削除について。


 『閾値が一定以下のキーワードの削除には反対。』というPiccoliさんの主張は妥当だと思います。
 特に、上記の私の考え方だと、なおさらです。
 公正でも適切でもない評価でキーワードを削除されるのは、そのキーワードの関係者には受け入れがたいでしょう。


 この点については、「削除の為のルールが明確になること」「(自動リンク解除を前提とした確信犯による)キーワードの私物化が横行しない仕組みを用意すること」の2点を条件に、Piccoliさんに賛同します。(Piccoliさんの案は、『現行の削除予定キーワードシステムの廃止には賛成』を含め、この2点を満たしていると考えます)



 次に「キーワードの品詞を問わない」件について。
 私は日本語に詳しくないので、“なんとなく”レベルでしか分かりませんが、動詞や形容詞は語幹のみ登録可というのは、妥当な気がします。


 が、今回の案は、キーワードの表現の自由度を広めるところに眼目がありますので、「語幹のみの登録を【推奨】する」にとどめて、様子を見るのが良いかと思います。
 まあ、単語以外の語句や文節の登録も続出するような気がしますので、このレベルで あまりキツイ制約を作っても意味が無い気もします。
 あくまで「表記のゆれの整理」のための目安としての扱いでいかがでしょうか。


 とにかく、

  1. キーワードの自由度を広め、発展の可能性を高めること。
  2. このシステムは「公共物としてのキーワード」の評価基準であること・あり続けること。
  3. 削除については慎重であること。<当初の意見から鞍替えしました。(^^;


を、踏み外さないことが大事だと思います。
 「公共物 = 自動リンクの制御(ってか、くさい物に蓋?)」が正しいのかどうか、悩ましいところですが・・・。

*1:本音を言えば、?D市民が評価する権利を独占すること自体に若干の違和感があります。他に代案がないので、妥協しているだけです。