キーワード・モデレーション考(1)

 キーワード・モデレーションについて、色々とご意見・ご要望が出ているようです。
 いや、私も出してるんですが。f(^^;


 その中でも、気になった点について、一つだけ考察しておきます。
 その他は、いずれ後述します。


 そのひとつというのは、id:gmsさんの『キーワードの編集履歴と同じような感じで、リンク可/不可に投票したユーザーの履歴が公開されるようなシステムに出来ませんでしょうか?』です。
 id:gms:20040608#p4とid:gms:20040608#p7にも考察があります。


 文章表現を含めて「はてなダイアリー日記」でやり取りが有ったようですが、それはおいといて、「キーワード作成者(関係者)から見たモデレーションの問題点」としては、一見の価値が有ると思います。



 これを拝読して、私も少し考えてみました。


 おそらく、記名投票を求める最大の理由は、記名投票にすることにより無責任なマイナス評価が減ると予想し、それを期待されているためと拝察します。
 これは理解できます。母集団が同じでも、記名投票(理性・建前)と匿名投票(感覚・本音)で結果に差異が出るであろうことは、容易に想像できます。


 でも、匿名投票こそが【本音】の「民意」であることも、考慮する必要があると思います。そこに、無責任な面白半分の票が目立つとしても、それも全て本音(の一部)なのだと思います。



 現状の問題点は記名か匿名かではなく、【建前】か【本音】かでもなく、【マイナス票の本音】の方が【プラス票の本音】より積極的に投票されている(らしい)ことにあると思います。
 それは、動機の問題もさることながら、(マイナス票の方が投票しやすい)ユーザーインターフェイスの問題も大きいと思います。
 あるいは、スコアの計算方法(プラス票とマイナス票の重み付けへの配慮)も、関係有るかもしれません。


 キーワードモデレーションは、評価のバランス(ある意味、悪意と善意のバランス?)が確保されて初めて成り立ちます。
 ただし、それを実現するために、いきなり記名投票による【建前】を求めるのも性急過ぎるかもしれません。それでは、今度は逆に、弁の立つキーワード関係者へのマイナス投票が躊躇されますし、そうでなくても削除復活合戦や評議会騒動の再現が心配されます。


 この件については、他に打てる手を考えて実施して、それでもどうにもならないときに、あたらめて要望してみてはいかがでしょうか。
 私も、もう少し考えてみたいと思います。