住所問題の全面撤回の妥当性 2004-11-26
住所問題は、(事実上の) 全面撤回で本当に良かったのでしょうか。
時間をおいて考えると、少し首を傾げてしまいます。
少なくても、
- はてなの共同著作物であるキーワードを編集でき、評議会での投票権を持つ?D市民
- 匿名アップローダーが社会問題になっている画像掲示板(はてなで言えばフォトライフの公開・半公開モード)
- はてなグループの最高責任者であるグループ管理者
は、なんらかのかたちで本人確認必須にしてほしかったです。
ダイアリーキーワードでも画像や辞書コピペで幾つか著作権侵害のクレームが来ているそうですし、この機会に本人認証を制度化しても良かった気がします。(むしろ、無いままでいいのかどうか)
フォトライフのパブリックモードは、f.hatena.ne.jpから画像一覧を閲覧できるので、(株)はてな様が送信者とみなされる可能性を捨てがたいのですよねー。民事で言うと、(有料のプライベートモードとか出来ちゃうと)「パブリックモードで客寄せ → 有料のプライベートモードで実益」とみなされて、損害賠償時に賠償責任を問われる可能性が有りますし、刑事で言うと、(通常の画像アップローダーと同様に) (プライベートモードでの閲覧許可ありも含めて)不法画像が大量に発見されたとき、未必の故意を問われる可能性を残してしまいました。こうなると、第三者の目が届かない「閲覧許可ありのプライベートモード」は廃止したほうがいいのでは・・・。大丈夫かなぁ。
はてなグループなんか、500人コースが出来ちゃいましたよ。
無料の5人コースでも(プライベート日記による誘導を使えば) アダルト関連ビジネスを含め相当エゲツナイことが出来ますが、これだけ規模が大きくなると責任者が半匿名のままで良いものかどうか。閲覧許可を含め、複数のユーザーが関わるグループについては、本人認証が必要ではないのでしょうか。
まぁ、これらの問題は以前にも指摘されていますし十分に検討しつくされていると期待していますが、どのような結論(法解釈)にたどり着かれたのか不明なので、ちょいと悩ましいです。
12月中旬に発表されるであろうガイドラインを楽しみにしておきます(^^;
P.S.
sasada的には、住所登録よりは、公式の手順で身元を照会できる非匿名メールアドレスの登録と定期確認がオススメです。(しつこい *1
*1:通常の連絡用メアドと別に登録するようにすれば、現在の利便性をさほど犠牲にせずに済むと思うのですが・・・