犯人像


 犯行グループに馬岡と彼の荷物の受取人が加わったことで、犯人像が大きく変わります。
 大学の仲良しグループの内ゲバではなく、外の世界を巻き込んだ構図になります。


 面倒な手順を踏んで岸野を602に逃がしていることから、戸川と白金はこの逃走ルートを知らされていなかった可能性が出てきます。(未検証です。警察の到着以前、この二人に見つからずに岸野が602から脱出できるものかどうか)

 密室により戸川と白金を護り、トリックにより岸野を護り、逃走経路の秘匿により馬岡を護ろうとした犯行意図から、馬岡が荷物を送った誰かを護ろうとしているように思われます。その誰かも最終的な親玉ではないでしょう。警察がトリックに気がついたとき、確実に目をつけられる範囲内にいますから。本当の犯人は、舞台の外側から彼らを操っているのかもしれません。