削除権とサルベージ権(承前)

 id:mittyさん、解説ありがとうございました。


 「原則ダイアリー市民にしか権利を認めないのは正しいのか」については「正しい」で良さそうですね。
 私も同意します。


 理由についても同意します。
 細かいこというと、hatenadiary様に正式に提案するときは、


 (1) 削除に関する概念が錯綜していて、初心者には分かりにくい
 (2) 削除に関する事項は、トラブルを招きやすい
 (3) はてなでは捨て垢作成がきわめて容易


の順番の方が(一般の)理解を得やすいかと思います。
 (正直に)捨て垢対策を前面に出すと、事情を理解していない人が物議をかもし出すかもしれません(笑)


 あと、やっぱり

「キーワード作成者優遇は正しいのか」と問われるとわたしは「正しくない」と思います


と思われますか。そうですよねー。


 私は、はてなにおいては、一度発表された物(今回はキーワード)はデフォルトで保護されるべきだと思います。
 はてなダイアリーは言葉で構成される世界ですから、言葉を保護しないと自己保全が難しくなると考えるからです。
 とはいうものの、キーワードについては、現行ルール+前回の案で充分保護されている気がします。
 パワーバランスが再度変わるまでは、前回の案が現実的かと思います。


 次に回数制限について少々。
 私は2回までOK派ですが、あくまで自分の感覚と経験による判断であり、これを論証できません。
 id:herecy8さんから、「回数制限が1回か2回か(あるいはそれ以上か)は、もうちょっと議論が必要では」というご意見をいただいたのですが、議論のネタを提供できません。f(^^;


 考えたのですが、(もし存在するなら)問題を顕在化させるために、最初は回数制限1回からスタートしてみて、運用で不都合が出るようなら2回にするのも手かもしれません。
 最初に混乱や反発があるかもしれませんが、現ユーザーの8割方が受け入れられるならOKと、割り切るのも良いかと。



 ちなみに、id:mitty:20031230のコメント欄でid:hmoriさんがご提案されていた「復帰は3日後」案というのは、状態遷移に時間を掛けさせることにより強制的に頭を冷やして、冷静な話し合いの機会を設ける意図があると拝察します。


 私も似たような案は考えました。元ネタはスラドのAC発言制限です。
 ご存知かもしれませんが、スラドでは、AC(匿名発言者)はひとつのストーリー(かつ同一IP)で、30分に一回しか発言できません。
 これは、「少数のACによる自作自演の多数派工作」を防止する目的で導入されたシステムだったと記憶しています。


 今回のキーワードの件とはニュアンスが違うのですが、脊髄反射的な「削除→再登録」合戦を禁止するだけでも、暴走を抑制する効果が有るかもしれません。



 この案の利点は、ユーザーの権利を制約しないことでしょう。要検討だと思います。
 ただ、この案には欠点もあります。


 (1) 最後に勝つのは可処分時間と執念に勝る方である。
   ・対話により解決を図ろうとしたほうが勝つわけでも、多数意見が勝つわけでもない。
   ・諦めずに、最後のアクションを起こした方が勝つ。
   => 今までどおり、単なるパワーゲームに成り得る。コストが高くなるだけかも。


 (2) 削除側のアドバンテージが大きくなる。
   ・最初に(時間の制約無しで)アクションを起こせるのは削除側である。
   ・削除に廻す方は、相手が一定期間放置すれば勝てる。(今は7日だけど、この案では3・4日になる)
   ・サルベージする方は、いつ次の攻撃が来るか分からない。(現状どおり)


 特に(1)がしっくり来なくて、私は発案を見送りました。
 「削除・再登録でポイント消費」案同様、話し合いとは縁遠い解決方法を用いられそうです。
 「頭使うより、時間やポイントを使う方が良い」と考える人は、けっこう多いと思うんですよね・・・。


 というわけで、「復帰は3日後」案には見るべきものがあると思いつつ、(私は)ダイアリーユーザーの対話志向に期待していないので、やっぱりスルーします。
 ごめんなさい。