今日のゴッゴル(納期遅れ)
ゴッゴル紀の終わり
かなり間が空きましたけど「暴れん坊ゴッゴル」の続編です(大汗;
「妖星ゴッゴル」シリーズ第10弾(ついに完結編)
8代目リーダー暴れん坊ゴッゴルは、言いました。
「なぜなら、君の愛した新聞記者ゴッゴルラッドリーも、君が楽しんだゴッゴルの街も、すべてゴッゴルジックス化したぐちゃぐちょぬめぬらした自然の産物なのだよ。ゴッゴルの海が、見かけ上、君の夢を叶えていたいただけなのだ。そういえば君が広場で食べたジェラードも、」
「そこまでっっっ!!」
ゴッゴルーミィは蒼い顔で口を押さえてせりふを止めました。
「ぐ、ぐええぇえ。えろえろ」
美少女の生理現象として何が起こったかは、表現を避けます。
そうでした。ゴッゴルイドの示した選択肢は、単純にして深刻なものでした。
「荒廃した地球に残って緩慢な滅びの道を選ぶか?」
「我々と共に、つまり同化して、更なる可能性へと飛躍するか?」
ゴッゴルイドは、人類よりも上位世界を制御する存在であり、今まさに人類をその仲間に迎えようとしているのでした。(ゴッゴルの休日(前編)を参照のことね)
ただ、その為には、人類としての形を捨て、異質な存在であるゴッゴルジックスの森と同化しなくてはならないのです。
年頃の少女であるゴッゴルーミィに、そんな異形と同化するなどという選択肢は存在しませんでした。
「人類の未来なんて○喰らえ!!」です(笑)
ゴッゴルーミィは、こんどこそ迷わず答えました。
「Uzeeeeeeんだよ、この ねちょぬちゃ○○○野郎!」
「○○切って、○吊って○ネ!!」
何を言われたか、異性人であるゴッゴルイドには分かりませんでしたが、提案を拒否されたことは理解しました。なんとなく、腹が立ちましたし。
それでも冷静に念を押しました。
「君の答えに、残された全人類の未来が掛かっている。後悔しないかね」
「女に二言は無いんだよ(ウソ)!!」
「ファイナルアンサー!!」
これで、人類の未来は決しました(涙)
ゴッゴルイドは、既にゴッゴルジックスと同化した人類を従え、地球からアッサリと姿を消しました。
残されたゴッゴルーミィは、ゴッゴルジックスの森を浄化した功績で仲間たちから賞賛されましたが、事の顛末が明らかになったのち、仲間たちからボコられました。(笑)
でも、それでよかったのです。
最後までゴッゴルジックスの森との同化を拒んだのは、彼らも同様でした。
その場にいれば、きっと、誰もが同じ答えを出していたはずです。
残された人類がこのまま滅びるのが、再び繁栄を取り戻して自力で次のステップへと這い上がるのかは、誰にも分かりません。
でも、彼らは自分たちの上位の存在を知ってしまったのです。
もう、同じ場所にとどまっていることは出来ません。それが人類のサガなのです。
人類の幼年期は、いま終わりを告げたのです。
(完)