要望選択システム案考察のメモ(2)
「要望選択システム案考察のメモ」のアレンジ版です。
もう少し、“市場”に近づけるため、取引の概念を持ち込みます。
しかし、これが難しいです。
一応、情報のオープン化ということで、以下に とりあえずの「考え中メモ」を公開します。
主な用語
概要(考え中)
- 発案者はアイデアを考え市場に公開する。
- アイデアは一定の株数(たとえば1000株)を持ち、あいぽんを用いて市場で売買取引される。
- 売買価格(や量)によって、(システムにより) 自動的に相場が動く。
- 定期的(毎日午前零時とか、毎週木曜日とか)に、相場の高低によって配当額が決まる。
- 株主は持ち株分の配当(あいぽん)を受けとる。
- 配当時には、その時点でのアイデア相場ランキングが公表される。(次の配当までの取引の参考にする)
- 実装・却下等で終了したアイデアは取引停止となり配当も止まる。最終相場でhatena様が買い取り、株主にあいぽんを還元する。
- hatena様は市場の管理者として、不正な株取引や宜しくないアイデアを処分できる。場合によっては関わった発案者やトレーダーも。
メモ
- 市場価値
- アイ株の価値は最初から最後までトレーダーが決める。よって、市場価値は(はてな様でなく) ユーザーが決めることになる。
- 問題は有って、たとえばネタ企画の類が高配当を受けることになりそう。調整の仕組みは必要かも。
- 相場
- 配当
- 持ちアイ株から定期的(毎日午前零時とか、毎週木曜日とか)に配当が行われる案とした。
- トレーダーは配当の高いアイ株を手に入れたほうが得。配当の高いアイ株は高値で売買されるので、相場は更に高くなる。アイデア取引終了(hatena様買取)までに時間がかかりそうなアイ株の売買の動機にもなる。(何度も配当を得られるから)
- インフレ
- この案だと、参加者(が持つ初期あいぽん)増加、アイデア取引終了(時のhatena様買取)、配当により、あいぽんが市場に流入し続ける。かなりのインフレ傾向。修正が必要か。
- たとえば、アイデア公開時に、発案者がアイ株をhatena様から買い取る(債務化する)とか。
- しかし、インフレを止める為に発案者のモチベーションを下げるのは根本的に間違ってる。唯一の生産行動だし。リスクを楽しむ立場じゃないし。むしろチャレンジャーを育てる仕組みが必要。ITベンチャー育成処置みたいな。
- たとえば、マイナス配当(これは過激)。
- じゃ、トレーダーなら損させても良いのかというと、トレーダーはリスクを楽しめる人たちが生き残るはずだから、少々なら問題なしかと。むしろ、リスクが無いと楽しめないかも。でも、度を越すとシステム崩壊。
- くっつけ
- くっつけは合資のような扱いになりそう。発効株数は固定(1000株)なので、合資の際は、株数を2分の一にして、相場を(何らかの比率で合算した後)倍にするとか。株主が元株を1株しか持ってない場合はどうなるか。うーむ。発行株数を倍にする方が素直だが、株数が多い方が取引機会が多くなるので相場に影響が。。。
- 整理ポスト
- いまのキャンセルに相当する機能が実現しにくい。どうするか。
やろうとしていることは前回案とは変わらないのに、流動価値を導入するだけで何故かこんなに複雑になります。おそらく、前回案では「アイデア数」と「評価値の合計」が正比例(に近い)関係にあったのに、今回はそこが単純に制御できない為、市場価値の仕組みが複雑になってしまうせいだと思うのですが、自分でも良く分かりません。
シンプルな仕組みを作ろうと言う意図と反する設計なので、この方向は望み薄かも。
やっぱり、こういうことを考えるのは、経済に素養のある人じゃないとムリっぽいですよね。(^^;