Rimoは「はてな」サービスの外に在る?

 昨日の雑記の「ITデバイドに泣く」セクションについて ちょっと気になったので、もう少しだけ調査・考察してみました。


 昨日のセクションでは、「Rimoは、はてな利用規約で収まってないかも。YouTubeに投稿された動画の権利者・投稿した人・YouTubeはてな・チャンネル作成者(はてなのユーザー)等、各々の権利と責任を明確にしておかないと、権利侵害画像を含むチャンネルを作っちゃった場合にゴタゴタしそうで、ちょっと怖いかも。」みたいなことを書きました。
 ここには、Rimoがベータ版ではなく正式版を名乗っている為、規約の不備について言い訳が立ちにくいという思いも有ったりします。


 で、はてな様もその辺はよく認識されている御様子で、「動画サービス「Rimo」終了のお知らせ」に依ると、

  1. YouTubeの立場
    • YouTubeにおいては権利者の削除申立てに沿って権利侵害動画の削除などの対応が迅速に行われている。
    • (権利の保護に積極的なので安心? )
  2. はてな(Rimo)の立場
    • Rimoは、YouTubeに掲載されている人気動画を自動抽出し、テレビのように簡単に見るためのビューワやブラウザのようなサービスである。
    • サービスそれ自体が著作権侵害を幇助するものではない。
  3. ユーザーの立場
    • 著作権侵害らしきコンテンツを発見した場合は、まずは動画の著作権保有している方までご連絡ください。
    • 自分が著作権保有するコンテンツが無断掲載されている場合は、YouTubeで、権利者からの申し出によって削除対応がなされてる。
    • はてなでは、何らかの事情で緊急にRimoでの公開だけを停止する必要がある場合には、お問い合わせフォームより知らせいただければ対応する。

みたいな感じで、ちゃんと分かりやすく掲載されてます。


 ここだけ見れば、はてな利用規約との矛盾はなさそうなので、「利用規約第5条(ユーザーの責任)」に『7.Rimoの利用において(略)』みたいなので、上記「ユーザーの立場」を追加し、更に「はてな情報削除ガイドライン」の改定で、「発信者情報」にRimo(YouTube)を加え、「何らかの事情で緊急にRimoでの公開だけを停止する必要がある場合には、お問い合わせフォームより知らせいただければ対応する」旨、明記すればヨサゲに思えます。


 でも、「Rimo開発日記 2007-03-23」によると、Rimoユーザーチャンネルでは、成人向けコンテンツを(閲覧者がアクセスしにくくはしてるけど)作成も視聴も出来るみたいです。
 これは、はてな利用規約の「第6条(禁止事項)第2項 第3号」の『倫理的に問題がある低俗、有害、下品な行為、他人に嫌悪感を与える内容の情報を開示する行為。ポルノ、売春、風俗営業、これらに関連する内容の情報を開示する行為。』を狭く解釈する行為で、「はてな自らがそこまでするのか!?」的なショックを受けました。
 これを許せば、他のサービスでも同様の“質”の行為を咎められなくなるので、ちょっと困るなぁ、と思います。実際には今でも“成人向け”と解釈できるダイアリー等は存在するのでしょうし、これは古いユーザーのエゴかもしれませんけど。
 でも、サービス元が公然と認めるというか、(成人向けリンクを用意して)半ば勧めるのはどうなんだろう、って。。。


 まあ、そーゆーニーズが世の中にあるのは確かなので、「だから成人向けコンテンツを弾き出す」という選択肢を敢えて取らずに、「Rimoは、サービスとしてのはてなとは別物なので、はてな利用規約は摘要されません」という解釈をするのもアリなのかなぁ、とも思いました。


 もっとも、私自身、「こうするべきだ!!」というところまで考察が進みませんし、昨日も書いたとおりRimoユーザーになる予定も無く、当事者としてのアピール度が弱いので、この件をはてなアイデアに登録するのは自重しますです。