正式リリースサービスの規約上の不備

 利用規約なんて皆さん本当に読んでるのでしょうか(笑)
 ってか、守ってる?
 などと言う疑問があったとしても、サービス提供者は我が身と一般ユーザーを守る為、往々にして規約のチェックをしなければいけないわけです。お疲れ様です。ほんと。


 Rimoについては、『第2条(ユーザーの定義と登録)』『第5条(ユーザーの責任)』『第9条(免責事項)』『第12条(準拠法及び管轄)』等で、グレーな部分が有る事には気づいていました。はてな質問箱から問い合わせましたところ、弁護士さんと相談しながら適宜対応なさるとのことです。
 (株)はてな様は、(海外向けサービスも含めて)現在進行形でご検討中のことと拝察していますので、心配するのは止めました。
 せめて現状の規約の英訳版くらい「下請け使って下書きさせてもサッサと作っちゃえば良いのに。某動画サービスと連座する形で、○国連邦地裁に訴えられたらタマランゾー」とは思いますが、思うだけです。心配はしません。


 予想外だったのは「はてブ」の方で、正式リリース後も『第5条(ユーザーの責任)』と『第9条(免責事項)』が未だに曖昧になっていることです。
 はてブ利用者の責任を明確にする為には、責任を負うユーザーを明確にしなければいけませんが、

  • エントリーページの文責は誰に有るのか。最終編集者が(自分がタッチしていない部分も含めて)全ての編集責任を取るのか。現実的に取れるのか。(初回のデータ取得は引用の要件を満たしている限りセーフだとして)
  • コメントは著作物か(創造的言論に当たるか)
  • タグは著作物か(創造的言論に当たるか)
    著作物だとすると、誰の著作物か。
  • コメントは投稿ユーザーの責任編集物か、エントリーページの付帯物なので、エントリーページの責任者も連帯責任者か。
  • タグは投稿ユーザーの責任編集物か、エントリーページの付帯物なので、エントリーページの責任者も連帯責任者か。
  • 各ユーザーページのタグ・クラウドは当ユーザーの責任編集物か。
  • エントリーページのタグ・クラウドは誰の責任編集物か。
  • エントリーページのタグリストやコメントリストは(誰の)著作物か(創造的言論/データベースに当たるのか)
  • タグで絞り込まれたエントリーリストは(誰かの)著作物か(データベースに当たるか)
  • 多くのユーザーがブックマークした結果として損害が発生したとされる場合、賠償責任は存在するのか。存在するなら、それは誰に対するものか。
    例1: 冤罪報道やプライバシー侵害のURI人気エントリーになった場合。
    例2:知的財産権を侵害するコンテンツのURI人気エントリーになった場合。
    疑問: 上記のような場合、個々のブックマーカーは単にWeb上に公開されたリンクを収集(してコメント = 引用?)しただけであり、人気エントリーとして衆目を集めさせる意図は、本来の意図とは別かもしれない。その責任を問うのか。問えるのか。現実の訴訟では、誰の責任を問うことになるのか。等
  • 各々の文責がハッキリしないなら、その責任は誰が取るのか。

など、法令に頼ると見解が分かれそうな部分があるので、あっさりと「はてな利用規約」で決めちゃえば良いのにと思ってます。
 でないと『第9条(免責事項)』を摘要しそこなっても知りませんよー。


 あと、はてなアイデアなんてのもありますが、まだBetaの文字が取れて無いのでスルーです。f(^^)